COLORS~Clear~
「涼佑、クン…?」


昨日の夜は、いつの間にか。
涼佑クンが眠ってしまって。


「涼佑クン…?」


私はしばらく、その寝顔をみつめていた。

綺麗な顔立ち。


「……………っ…」


その寝顔を見て。
また、涙が溢れた。

私は、彼を。
深く、傷つけてしまう。
…しまった、の方が、正しいのかもしれない。

どんな思いで彼はここに来て。
目が覚めた時。
どんな思いを、彼にさせてしまうのか…。


「……────」


そう思うと。
ますます涙が止まらなかった。


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