愛する娘へ〜母からの手紙〜
朝。
テーブルに突っ伏している母。
「足が動かない」
母はそう言いました。
母は、54歳になっていたので、最初は更年期障害かと思いました。
病院に連れて行っても、特に問題ないと言われるだけでした。
しかし、母は『めまいがする』、『頭がぼーっとする』、『体に力が入らない』など、体調不良を訴えていました。
何度も病院に通い、やっと病名が分かったのは、それから半年の月日が経っていました。