愛してるよ
助け

気づけば外は明るくなっていた。

あたしは制服に着替えて学校へ行く準備をした。
お母さんはまだ寝ていた。
静かに家を出た…


駅はいつものように人で溢れていた。
あたしは無意識に昨日会った人をさがしていた。
でも見つけることができなく、ちょうど電車がきたのであたしは
残念に思いながら乗った。

電車の中も人で溢れて動くのもつらい…
息が苦しい…

すると…スカートの中に手が入ってきた。
突然のことでびっくりして何もできない。
やめてよ!
って思っても声に出せなくてただ我慢するしかなかった。
涙が浮かぶ…
早く着いて。

「あんた何してんの?」
誰かがそう言ってスカートの中にある手を取った。
助けてくれたの?
振り返ると…

昨日の人が立っていた。
信じられなかった…
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