愛してるよ

「だいの大人がこんなことして、恥ずかしくないのかよ?」
そしてあたしを守るように彼はあたしを自分の後ろにやり手を握ってくれた。
手を握られさらにびっくりする…でもすごく安心したんだ。

「僕はそんなことしてない」
とあたしに痴漢した本人はやってないって否定した。
でも…周りの人が「あたし見てた」などと言って
痴漢した人は次の駅で駅員さんにつれられ降りて行った。

そしてあたしもなぜか彼と一緒その駅に降りた。
手は握られたまま…
人がいない所に連れて行ってくれてイスに座らせてくれた。
「ここに座ってって、手ごめんね。」
そう言って手を離した。
「ううん。大丈夫です…」
緊張する。

「ちょっと待ってて」
彼はそう言うと
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