甘い誓いのくちづけを
「本当に大丈夫だって〜!」


何だか楽しくなってフフッと笑った後で、昼間の事を思い出した。


「それより、明日も課長が怒ってたらどうしよう〜!」


不安になって眉を下げると、さゆりがフッと苦笑を零した。


「語尾を伸ばしてるし、今日は大丈夫かな。本当に酔っ払った時は、全く会話にならないからね」


彼女は少しだけ安心したように息を吐いた後、あたしの頭をポンポンと撫でた。


「大事(オオゴト)にもならなかったし、課長なら平気でしょ。冷酷な人だけど、失敗をいつまでもグチグチ言う人じゃないし」


「でも〜……」


「明日もまだ怒ってたら、ちゃんとフォロー入れてあげるから」


不安を抱えたままのあたしに、さゆりが小さく笑って見せた。


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