甘い誓いのくちづけを
「……あの、今日ってお休みだったんですか?」


二人の事を微笑ましく思っていたけど、さっきも休みだと言っていた英二さんの事が気になって、控えめに切り出してみた。


「うん、本当はね。まぁ、うちは不定期で休みだから定休日はないんだけど、俺の気分的に休みだったんだ」


冗談めかしたように笑いながらも頷いた彼の説明に、あたしは慌てて頭を下げる。


「すみません!せっかくのお休みなのに、お邪魔してしまって……」


「あぁ、いいのいいの。突然強引に頼んで来たのは理人だし、女の子の為ならいつでも予定を空けるのが俺のポリシーだからね」


パチンとウインクをして笑った英二さんに一瞬だけキョトンとした後、つい小さく吹き出してしまった。


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