甘い誓いのくちづけを
軽いノリに戻った英二さんと、それから少しだけ他愛のない話をした。


彼はたまたま買い出しに来ていたみたいで、近くに車を停めていると言っていたからその場で別れた。


そして、さっきまでは家に帰るつもりだったあたしは、予定を変更してブランド店が並ぶ百貨店に繰り出した。


何を買えばいいのかなんてわからなかったし、そもそも付き合ってもいないのにプレゼントを渡すなんて図々しいかとも思った。


だけど…


それでも、どうしてもお祝いがしたくて…。


出来れば、思い出になるように形に残る物をプレゼントしたくて…。


「いつもご馳走して貰ってるし……」


そのお礼も兼ねている事を言えばさすがに受け取って貰えるだろうと、自分自身に言い聞かせたのだった――。


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