甘い誓いのくちづけを
スルリと肩から脱がされたバスローブが床に落ちて、下着すら着けていない体が露出する。


「あっ……!」


「今日は、何も着けてないんだ」


咄嗟に体を隠そうとした両手は頭の上で一纏めにされてしまい、あたしはせめてもの抵抗で俯く事しか出来なかった。


昼間と変わらない明るさを放つ、リビングの照明。


背中のガラス一枚を隔てた向こう側に広がっている、宝石箱のような夜景。


顔を逸らしていても突き刺さるように感じる、理人さんの視線。


それらは、瞬く間にあたしの羞恥心を煽って…


「見ないでっ……!お願い……」


あまりの恥ずかしさに発した声がか細く震えて、涙が込み上げて来そうになる。


同時に、さっきよりも顔が真っ赤になるのがわかった。


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