甘い誓いのくちづけを
「冗談だよ」


喉の奥でククッと笑った理人さんが、どこか悩ましげな吐息を零した。


「……まぁ、俺は瑠花が欲しくなったけどね」


腕の中にあたしを閉じ込めて、耳元で甘い台詞を囁く。


そんな理人さんに、胸の奥がキュンキュンと鳴いた。


「でも、このままだとまたこの前みたいな事になりそうだから、今は我慢するよ……。とりあえず、朝ご飯でも食べに行こうか?」


この間の事を思い出して益々真っ赤になってしまうと、彼がどこか楽しげに微笑みながらベッドから出た。


その瞬間、目の前に惜し気も無く曝け出された一糸纏わぬ姿のせいで、目のやり場に困る。


理人さんは、そんなあたしの気持ちを見透かすようにクスリと笑って、バスローブを羽織った。


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