甘い誓いのくちづけを
「俺の様子を見兼ねた英二に、青空園に行く事を勧められてね……」
英二さんから聞いていたとは言え、理人さんの口から自分の名前が出て来た事に改めて驚いてしまう。
「自分が養子だって事を知るまでは両親と一緒に青空園に行く事もあったし、理事長なら何かアドバイスをくれるかもしれないとも思った。……英二には両親達の関係も話していたから、あいつもそう思ったんだろうね」
そんなあたしを余所に、彼は優しい笑顔で続けた。
「ただ、俺は中々行動に移せなくて……。結局は英二に引っ張られる形で、青空園に行ったんだ。8月のすごく暑い日で、子ども達は庭で水遊びをしてた……」
緩められたままの瞳が、更に柔らかな弧(コ)を描いた。
「その中に、瑠花がいたんだ」
英二さんから聞いていたとは言え、理人さんの口から自分の名前が出て来た事に改めて驚いてしまう。
「自分が養子だって事を知るまでは両親と一緒に青空園に行く事もあったし、理事長なら何かアドバイスをくれるかもしれないとも思った。……英二には両親達の関係も話していたから、あいつもそう思ったんだろうね」
そんなあたしを余所に、彼は優しい笑顔で続けた。
「ただ、俺は中々行動に移せなくて……。結局は英二に引っ張られる形で、青空園に行ったんだ。8月のすごく暑い日で、子ども達は庭で水遊びをしてた……」
緩められたままの瞳が、更に柔らかな弧(コ)を描いた。
「その中に、瑠花がいたんだ」