AliceGame
ぐるりと辺りを見回してみるけど、声の主の姿は見当たらない。
隠れるなんて卑怯なやつ。
『だからごめんって。そんなカリカリしないでよ』
「誰のせいだと思ってんの!」
『ん~ぼく?』
なんで疑問形。あんたが人の不幸を笑うからに決まってるでしょうが!
痛みのせいで、私の怒りボルテージはマックスを超え、振り切っているに違いない。
「こんの野郎…」
『ああもう分かった分かった。すみません、ごめんなさい、申し訳ありません』
低い呟きを落とした私に、彼はあきれた風に謝罪する。
絶対申し訳ないって思ってないよね。