AliceGame
彼の態度に文句を付けようと声を張り上げようとしたら、遮られてしまった。
『ところで、君の叶えたい願いはなに?』
あまりにも突拍子のない質問に気が削がれ、一拍置いてから素直に答えた。
「べつに、願いなんてないけど」
ブスッと仏頂面でそっぽを向く。
そんな私に、またくすりと笑い声が響いた。
『そんなはずはないよ。ここにいるということは、命を擲(なげう)ってでも叶えたい願いがあるということだからね』
「でも本当にないもの。…強いて言うならお尻の痛みを何とかしてほしいわ」
私の発言に、今度は声に出して笑われた。
何よ、やっぱり失礼なやつね。
『くくっ、…そんな願いに命を掛けられるなんて、君は変わってるね!』
だって、願いなんてそれ以外にないし。