キスなんてさせない(短編)
「あたしもおつかい頼まれたの」

健太に嘘言ってしまった。

だって健太にバレたくないから……

バレたら楽しみがなくなるじゃん。

「ふーん。所で後ろに持ってるのは?」

「別に……」

「えっ、何何?気になるじゃん」

健太は、あたしが手に持ってるのを気にしてる。

「別に何でもいいじゃん」

あたしは、つい冷たく言ってしまった。

あっ、ヤバイ……

健太、怒ってるかな?

健太は、何も言わない。

「健太?」

健太が何もしゃべらないから呼んで見た。

「じゃあ、俺帰るわ」

「えっ……どうしたの?」

「別に……。じゃあーな」

健太は、そう言ってレジを済ませて帰って行った。

どうしよう?

完璧、怒ってるよね?

今、追いかけて謝ればいいよね。

でも、バレたくないし……

あたしは、会計を済ませた。

店から出るともう健太は、居なかった。

当たり前だよね。

せっかくチョコの材料を買ったのに健太とは、ちょっとケンカしてしまった。

後、ちょっとでバレンタインデーなのに……

作っても食べてくれるのかな?

家に着いた。

とにかくチョコを作ろ。

あたしは、スーパーで買ったのを袋から出して準備した。

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