千尋くん、千尋くん
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「あるみ、痩せた?」
「あ、うん……春休みダイエットしたんだ」
「あんまり無理すんなよ、なんか顔色も良くないしさ」
「大丈夫だよ、ちょっと風邪も引いちゃったりしただけだし」
高校の入学式。
本当は家で寝ていたかったし、学校で嘔吐したりしないか不安だった。
だけど、辛いながらもあたしが元気になるように、栄養のあるご飯を作ってくれているお母さんを見ると、それには答えるしかなかった。
クラス発表で一緒になったヒメちゃんと、慣れない高校の廊下を歩きながらそんな会話をする。
ダメだ。
やっぱりヒメちゃんにも迷惑はかけられない。
寄りかかっちゃいけない。
そう思うと、その時のあたしは、やっぱり誰にも頼ることができなかった。