千尋くん、千尋くん
だけど、それはまだ地獄の始まりに過ぎず。
ようやく部屋までたどり着いたあたしはベッドに寝転がる。
だけど、眠れない。
まぶたを閉じても、眠ることができないのだ。
頭の右あたりがズキズキして、胸のあたりがモヤモヤして。
身体には力が入らない。
ボーッとしていると、また吐き気が襲ってくる。
もう、出すものなんてないのに。
辛い、苦しい、痛い。
それでも今のお母さんに迷惑はかけれないと、春休み中あたしは風邪を装ってあまり部屋から出ないようにした。