千尋くん、千尋くん







「……先生、いないの?」




薄くて形のいい唇がそう動いて、黒くて透きとおった瞳が、あたしを見下ろす。






「そ、そう……みたい?」




「なんで疑問系?」




「あ、あたしも、よく分からないから」




「……そ」





同じ1年生かな?



でもでも、こんなカッコいい人初めて見たし……。




もしかして上級生?




ボーッとする思考を廻らせながらも、そこから動けずにいると。








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