千尋くん、千尋くん
「何か、するの……?」
「別に。こっち来れば?」
「………」
なんなんだ、それは。
いきなり付き合ってと言って、何もしないのにこっちへ来い。だなんて。
それこそ訳が分からない。
カッコいいからって、何でも許されるわけじゃないんだぞ。
心の中でそう思いながらも、口答えできずに彼のもとへ寄っていってしまうあたし。
誰もいない保健室で男の子と2人だなんて、それこそ危ないのかもしれない。
だけど、なんでだろう。
この人のそばになら。
いても大丈夫な気がした。