千尋くん、千尋くん
そんなあたしの首にいきなり腕を回した千尋くん。
少し首元がひんやりして、しばらくしてからその手が離れると。
そこにはネックレスがあたしの首を綺麗に飾っていた。
「知ってたよ。あの時、あるみが無理して別れてくれたの」
「……え!!」
「あるみにしては、随分頑張ったほうだけどね」
「わ、分かってた……の?」
「分かるよ、それくらい」
驚くあたしの頭に、そっと千尋くんの大きな手が触れる。
よしよしと柔らかく髪を撫でて、満足そうに微笑んだ。