千尋くん、千尋くん
「でも、正直ネックレス床に捨てられたときは、嘘だって分かってたけど辛かった」
「う……ご、ごめ」
「ごめんは、なし」
慌てて謝ろうとしたあたしの口を、そっと千尋くんの手がふさいだ。
「言っとくけど、俺だってあるみと別れて辛かったよ」
「…………」
「でも、正直助かったのも本音かな」
あたしの口から手を離した千尋くん。
しゃがんでた腰を下ろすと、その場に膝をたてて座る。
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