蘭蝶Ⅱ【完】
桜「蘭姉のことでしょ?それはまだ言ってない」

母「そう……」


お母さんはそこで黙ってしまった


桜「でも、ちゃんといつかは言うつもり。仲間なのに黙ってるのは嫌だし」

母「桜らしいわね」


それからしばらく沈黙していた


ジャーと水の流れる音だけがキッチンに響きわたる


母「ねぇ……」


沈黙を破ったのはお母さんだった


桜「ん?」

母「…まだ、蘭のこと、自分のせいだと思ってる…?」


お母さんの目は心配そうだった


桜「……うん。だって、あたしを庇って蘭姉が死んだ。それは事実でしょ?でも、最近そういう風に思うと、蘭姉が傷つくかな…って思うようになったんだ」


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