レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
翌日。
何とも、目覚めの悪い朝だった。
昨日の伊織の最後の言葉の所為。
本当にイヤだ。
少し痛む頭を抑えながら、結局昨日食べなかったコンビニで買ったおにぎりを口に放り込んだ。
………伊織、起きたかな。
一緒に買って来たお茶で、おにぎりを流しこんだ。
それから軽くシャワーを浴びて、私服に着替える。
ネルシャツに細身のブラックデニム。
これぐらいシンプルが俺はいい。
それから革靴を履くと、部屋を出る。
静かな廊下にカツカツと靴音を響かせて、俺は伊織の部屋まで向かった。
まだ、寝てるかも。
とっくに昼過ぎだけど。
あれだけ酔っ払ってたし。
勢いつけて俺は扉を叩いた。
それと同時に伊織の名前を呼ぶ。
五分は叩くかな、と思ってた俺は予想外に早く扉が開いて面食らった。
しかも、何も声かけないで。
「うお、お前起きてたなら返事しろよ」
寝ぼけながらはよ、とだけ伊織は言う。
呆れながら昼過ぎだと言って、俺はずかずかと部屋に上がりこんだ。
ったく、昨日あれだけ面倒かけやがって。
何とも、目覚めの悪い朝だった。
昨日の伊織の最後の言葉の所為。
本当にイヤだ。
少し痛む頭を抑えながら、結局昨日食べなかったコンビニで買ったおにぎりを口に放り込んだ。
………伊織、起きたかな。
一緒に買って来たお茶で、おにぎりを流しこんだ。
それから軽くシャワーを浴びて、私服に着替える。
ネルシャツに細身のブラックデニム。
これぐらいシンプルが俺はいい。
それから革靴を履くと、部屋を出る。
静かな廊下にカツカツと靴音を響かせて、俺は伊織の部屋まで向かった。
まだ、寝てるかも。
とっくに昼過ぎだけど。
あれだけ酔っ払ってたし。
勢いつけて俺は扉を叩いた。
それと同時に伊織の名前を呼ぶ。
五分は叩くかな、と思ってた俺は予想外に早く扉が開いて面食らった。
しかも、何も声かけないで。
「うお、お前起きてたなら返事しろよ」
寝ぼけながらはよ、とだけ伊織は言う。
呆れながら昼過ぎだと言って、俺はずかずかと部屋に上がりこんだ。
ったく、昨日あれだけ面倒かけやがって。