やくそく花火
「花夏お疲れ~。相変わらず凄い人気っぷりだね」

由香里は太陽の方をチラッと見て言った。

「だねー…」

みんなの輪の中心には太陽がいる。いつもの光景

あたしがじっと見てると由香里がニヤニヤして…。

「全く…。恋する乙女だねー」

と、呟く。

「恋する乙女って…誰のこと?」

「あんたのこと」

ビシッとまたまた人差し指を向ける由香里。

「あたしっ!?」

「そうそう。あんただよ!!」

えー…。あたしが恋する乙女って…乙女はやめてほしいなぁ

そもそもあたしの好きな人ってゆうのは…

「人気だからね~花夏の彼氏」

「彼氏じゃないよ…。」

頭を机に伏せて由香里に言った。

「でも…好きなんでしょ?」

「うん…。」

「誰が?」

「太陽が…」

はい。そうです…あたしは太陽が好きです。

好きだけど…。それはクラスの女子の半数が同じで、あたしなんかがかないっこないよ…

「まったく!好きなのにどうしてあの子にあんな事言ったの!?」

あの事…それは約一週間前。
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