ネクロフィリア【加筆執筆中】
「…………」


死ぬな、だなんて言葉はかけない。

だから。

代わりに。


俺だけが。
藤井さんがいたと言う事実を受け止めるから。

確実に、ここに。
俺と共に。


藤井さんは繋がれた俺の手を見つめながら、静かに涙を伝わせた。


「…そ、っち…行っていい?」

「ん」

手を離さないまま、俺の隣に来ると藤井さんは俺の肩に頭を預ける。
俺も何も言わないまま、それをただ受け入れる。


わかっていながら。
藤井さんは言わずにはいられなかったんだ。

微かな希望を欲するように。


…どうして。


一緒にいるのだろうか。

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