ネクロフィリア【加筆執筆中】
それから、学校へと向かった俺。


あの場所は封鎖されていて、通れない。
だから、遠回りをして学校へと向かった。


部活があったけど、そんな気分ではない。
普通の登校時間より早めに教室に入る。
まだ、誰もいなかった。

当然だ。


一人で席につくと、俺は今朝シャワーに入った時切った腕を見た。
その一直線に入った傷に爪を立ててみる。


痛みなど、二の次だった。
もう、その時から俺はおかしかったんだろう。


ぷくっと、血が滲む。
その、鮮血を見て、俺は彼女を思い出した。


「そ、それ、どうしたの!?」


突然、声が舞い降りて来て俺はバッと後ろを振り向いた。


その声の主は、藤井さんだった。
俺の隣の席の女の子。

話した事はあまりない。
< 13 / 144 >

この作品をシェア

pagetop