ネクロフィリア【加筆執筆中】
いつの間にいたのだろう。
それほど、俺はこの傷に夢中だったのだろうか。


ドキドキしながら、俺はどう言いワケしようか考えていた。


「切っちゃったの?」

「え?」



俺は間の抜けた声を出した。

だけど、そんな俺を気にも留めず、藤井さんは通学カバンをごそごそとしていた。
皆と同じ様なストラップなどがついた通学カバン。

俺はそれを黙って見つめた。


彼女はあったあったと言うと、

「はい、拭いて?」

そうやって俺にハンカチを差し出した。


綺麗にアイロンが当てられたハンカチ。

ピンクで、Emi.Fと刺繍が入っている。
彼女のイニシャルだろう。



そんな綺麗なモノを汚していいのだろうか。
そう思った俺はハンカチを受け取るか戸惑った。
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