ネクロフィリア【加筆執筆中】

ふっと、私はいつだったかを思い出してみる。


それは、きっともう思い出せないぐらい昔。


皆も一度は経験あると思う。


蟻をぷちっと指で潰してみた事。
それを初めてしたのは、もうハッキリとは思い出せない。


その時は無邪気にそれを楽しいと思っていた。

親に怒られても、特に気にする事もなく。


最初はそんなモノ、だった。


それから、親の関係はどんどんと冷えて行き、私が成長するにつれて喧嘩ばかりが増えて行く。

そんな二人を一番間近で見ていた私は、心のバランスを取りにくくなっていた。





小学生になり、少しずつ周りと言うものを理解し出してから、それは特に強くなった。



だから。
ある日。


そんなむしゃくしゃを解消したくて、道に捨てられていた子猫を拾って来たんだ。


それは可愛がる為でもない。
餌をあげようとか、そんな気持ちは微塵もない。



これしかない。
そう、本気で思った。
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