ネクロフィリア【加筆執筆中】
雨も降ってないのに、レインコートを着ている私。
返り血を隠す為だって、きっと誰も知らない。
今、私の目の前にいる彼以外。
震えながら逃げ出そうとする彼を捕まえて、口を塞ぐ。
暴れる彼の首元に、ぴたりとカッターをあてた。
すると、さっきまでが嘘のように静かになった。
「……騒ぐと、このまま腕を引くよ」
彼は涙を流しながら、何度も何度も頷く。
まあ、騒がなくても殺すけどね。
私はそのまま、彼を茂みの奥へと連れて行く。
更に光の届かなくなった場所は、彼を恐怖に染め上げる。
小刻みに震える彼の身体。
「ねえ」
「……」
声を出そうとしても、うまく出せないらしく、彼は私を青ざめた顔で見つめたままだ。
「知ってる?」
そう言いながら、私は彼の腕にカッターをぴたりと当てた。