ネクロフィリア【加筆執筆中】
「……どうして、そう思うの」
「なんとなく」
首を傾げると、薄く彼女は笑った。
女の勘というものなのだろうか。
わからないけど。
「なんか、いっつもどこか、遠く見てるよね」
「え?俺が?」
「うん、どこか遠く」
何故か、それだけで彼女は俺を俺よりも知っているように思えた。
そう思った理由なんか答えられないけど。
ハンカチを俺に手渡してから、彼女はカバンを自分の机の上に置く。
それから、ふいに「あ」と声を出した。
「昨日近くで飛び降り自殺あったの知ってる?」
急にその話題が出て、俺は心臓が跳ね上がる。
そんな俺に気付いてないのか、それはわからないが彼女は続けた。