【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


それから少しして、美優紀が産休を取る間、代わりの秘書がやってきた。
どうも美優紀の推薦で来たらしいが、美優紀いわくとても優秀な秘書らしい。

わたしの後任には彼女しかいないと豪語するほど彼女のコトを買っているらしい。
美優紀によると、彼女は以前、吉野コーポレーションの社長の秘書していたことがあるらしい。

吉野コーポレーションといえば、今右肩上がりの業績を持つ大手の建築会社だ。
そんな人の秘書をしていたなんて、やはり信頼できる人なのだろう。

安心して仕事が任せられると、美優紀が言っていた。
美優紀の推薦ならと、今回の推薦を受け入れて美優紀の後任に指名した。

とりあえず、美優紀が戻ってくるまでだ。……我慢だ我慢。

「飯田、今日の会食なんだか……」

「どうかされましたか??」

「いや、妻の体調が悪いみたいで、早く帰ってやりたいんだ。……申し訳ないが別日にできないだろうか??」

「……そういうことでしたら。すぐに確認して参ります。お待ちください」

「ああ、ありがとう」

「では失礼致します」

飯田は社長室を出ていった。
美優紀が今日は、つわりで吐き気がひどく、ご飯が食べられないと言っていたので、何か食べられそうなものを買っていってあげたかった。

美優紀ばかり辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ないと思っている。 やはり美優紀の身体が心配で、せめてこういう時くらいはそばに居てやりたいと思った。
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