君は僕の太陽
悠貴とのデートまであと、3日とちゃくちゃくと時の流れは進んでいた。
一方で、香織と悠貴のカップル疑惑がこの竜前高校に浮上していた。
悠貴のまわりには、とびきりかっこいい男子や女子が集まっていた。
「おい、悠貴、お前って花咲と付き合ってるんだろう?」
「悠貴くん、本当に花咲さんと付き合ってるの?」
などと、カップル疑惑を疑問視する意見が飛び交い、悠貴と香織は息詰まっていた。
そんなある日のことである。
「あ・・・あの、悠貴くん・・・・。わっわたし...辛いです」
「ごめんな。俺のせいで。俺は花咲を必ず守るから、信じてくれ!」
「いっ!・・・いや、べ、べちゅに、悠貴くんのせいじゃないでしゅ・・・」
「あっ!いや・・・」
悠貴は、香織の頭をやさしく包み込むように、なでていた。
香織は、悠貴とのこの数秒しかないこの瞬間が大切な時間であった。