逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
モニターを見るために顔を上げた。
「・・・」
私はただそれを見つめる。
無心で、ただ。
そうか、皆最後だから・・・。
想いが強いんだなぁ。
モデルから滲み出てるような、
というか力んでない?
緊張しちゃってんじゃないかな・・・。
私は人のことなのに自分のことのようにハラハラした。
「・・・見るな。」
隣から声がかかった。
「え?」
「自分の集中しろってこと。」
そう言うと頭を掴まれて顔の向きを変えられた。
・・・ちょっと痛いし・・・。
髪、崩れてない?
私は前髪に触れた。
・・・もう、荒っぽいんだから。
私は少し旬を睨んでおいた。
・・・でも、
旬の言う通り。
自分のことに集中しなきゃ。
きっと、時間はすぐにくる。
私があのランウェイを歩く時間。
きっと最高に気持ちいいんだろうな。
皆笑ってくれて、
私も笑って。
ファッションショーが終った後っていつもパワーをもらってる気がする。
また、今回も。
私は何度も自分があそこに立つイメージをくりかえした。
・・・ああ、楽しみでしょうがない。
「なにお前にやけてんの。」
隣から冷ややかな声が聞こえた。
「へ?」
「へ、じゃねーよ。」
「うそ、にやけてた?
恥ずかしーい」
「・・・」
「いや、楽しみすぎて、
ついね。
でもなぁ。」
「でも?」
「この時間が1番好きかも。
ショーって絶対楽しいだろうな、って思ってる時間。」
うふふ、と私は笑ってしまった。
すると旬も笑い返してくれた。
「俺も。
お前がランウェイいる時はミスしねぇかでヒヤヒヤしてる。」
「ひっどー。
ミスなんてしないから」
「そう言ってるヤツが意外と、
ってよくある話だけど。」
そう言う旬の顔はほとんど無表情だった。
私をからかってるようにしか見えないんだけど。
旬の意識的な無表情と素の無表情が読み取れるようになったのだ。
「いじめないでよー」
私は旬を小突いた。