逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜



「・・・?・・・要路」




私は小さくつぶやいた




この感触は何?




そういう風に思って

後ろを見るとそこには要路がいたのだ。




視線をキョロキョロ動かして今の状況を把握する。




そして一人で脳内を回転させる。




・・・どうやら、


私の後頭部に当たっているのは要路の胸板。




おでこの手は要路の手。




私は要路にもたれかかっている・・・、




いや要路によって“もたれかかされている"、



みたいだ。





・・・なんだ。




・・・って、何私は木崎旬じゃなくてガッカリしてるの・・・?





私が黙っていると要路は私の頭のすぐ上で喋り始める。




「・・・引き取ってもらっていいですか?



すみませんが、僕達は授業なので。


あと3分ほどで遅刻してしまうんです。」




冷淡にそう簡潔に喋る。




たくさんの男達は眉を寄せて不機嫌な顔をする。




要路は男達が怯んでいる間に、


私の手を繋いで直ぐさま校門を通り抜けた。




ふうっ、

と私は安心して後ろを振り返る。




先の方には男の人達は背を向けて帰っていっているようだった。




諦めたみたい・・・。




私はそして繋いでいる手にハッとした。




「・・・わぁっ!」




率直に驚きの声が口から大きく飛び出た。




そしてパッと手を離そうとするけど要路にギュッと握り締められてしまった。




その要路の行動に目を見開く。




「・・・ダメかな?」




要路はそう言って少し目を細めて私を見てくる。




カアッと顔に火がついたみたいに熱くなるのを感じた。




暑い・・・!恥ずかしい・・・!




でも要路にそんな顔で見られるとどうも拒めないというか・・・。



「要路がいいなら、大丈夫だよ・・・」




そう言うまでは目を見て言えたけどやっぱり恥ずかしくて視線を一気に逸らす。




すると要路はさっきよりも強く握ってきた。




私の心拍数は加速するばかり。




そして手を繋いだまま校舎内に足を進める。




要路はその間も紳士的な言葉で私を気遣う。




気まずい雰囲気を作らないでいてくれているのだろう。




「驚いたよ。今日の人の数は。」



「うん、すごかった・・・」




「美里凄いテンパってたよね、



ていうか迷惑です、

って顔が丸出しだったし。」




そう言って思い出すように要路はハハハって高く笑った。




「そんな笑う程面白い顔してた・・・!?」



私は要路を見る。




要路も私を見下ろしてきて、




「うん、してた」




そう言うとまた笑い出して。




そんなに笑うことないじゃん!、

なんて言い合っているうちに校舎内のロビーのような広場のような場所にやってきた。




いつの間にか手を繋いでいることを忘れていた。




そして互いの教室に向かって私達二人は手を離して別れた。
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