逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
そしてあっという間に授業が終わって今日も下校時に。
最後の授業での先生の言葉を思い出す。
「もう二週間程で夏休みですね。
そこでモデル科の夏休みの課題は、
毎日の自己管理ということにします。」
“毎日"その言葉でクラスはざわつく。
何をするんだろう。
「毎日の起床時間、
就寝時間、
食事、
体重、
肌の調子・・・、
などの10項目程度に日々日記のように記していってもらいます。」
そう淡々と先生は言うが、私は少し頭がクラっとした。
嘘でしょ・・・!
毎日って・・・!
体重も!?
ていうか食事メニューとか書くのめんどくさいな・・・!
私は嫌な表情を浮かべつつ、
前からまわってくるプリントを受け取る。
・・・これに、書けってか。
38日分の項目。
ぐはー・・・。
私は息を大きく吐き下ろした。
そして二週間というのはあっと言う間にやってきて・・・。
――――――
「夏休みー!」
うわっほいっ!
と修がアトリエのソファーで飛び跳ねた。
「修、
ソファーが壊れるぞ。」
クーラーをかけた部屋で私はアイスカフェオレをストローで吸い上げた。
「ったく、うっせーんだよ!」
郁斗は修を睨みつけた。
「同意です。」
私は郁斗に加担する。
「美里まで!?」
修はシュン、
とソファーに座り込んだ。
私達は、
相変わらずのメンバー5人で夏休み一日目をアトリエで過ごしていた。
私は机に向かってカリカリ今日の朝ごはんのメニューなど書き留める。
「ほんとめんどくさい・・・」
「俺もだ。」
隣に座って私と同じく机に向かう木崎旬がそう言う。
最近では、
木崎旬を意識しない事を意識的にできるようになった。
ショーが終わって三日、四日は全くと言っていい程、
喋れなかったけど。
でも最近は大丈夫で。
やっぱりあれはショー終わりで興奮した男のサガと言うかなんというか・・・。
多分そんなものだ。
「服飾科が1番大変そう。」
私はそうボソっと呟く。
木崎旬に聞いたところ、
服飾科は夏休み中にテーマにあった服を作らなければならないみたい。
テーマは“リゾート地に似合う服装"
超抽象的、って感じだ。
木崎旬は隣でデザインを続ける。
いかんいかん、私もしっかりやらなきゃ。
と、今日の服装の項目にペンを走らせた。
一段落したところで三人に尋ねる。
「三人は課題ないわけ?」
私はペン先で三人を指差す。
すると修がん?と口を開く。
「ヘアメイクはー、
夏休み明けに皆をあっと言わせる髪のイメチェンを考えること。
カラーリング無しバージョンとカラーリング有りバージョンで。」
修は氷だらけになったコーラをズゾゾっと音をたてて吸い上げた。
「割と大変そうじゃん。」
「そうでもないぜ?俺くらいのレベルになると。」
「うぜぇ。」
「うぜぇ。」
「イラッときたな。」
「何様ですか。」
修の最後の言葉を被せて郁斗が一言言うと、
その次に木崎旬、要路、私とつづく。
「なんで俺そんなに言われなきゃいけねーの!?」
修はそう喚いた。
自業自得、そういう奴だ。