逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
その名前が出た途端に、
私の身体全体の温度が急激に上がる気がした。
顔も頭も、
それに心まで。
「図星ー」
そう言って羽美はニヤッと笑った。
「そっかー、
旬ねー。
意外っていったら意外なのかなー?
何で好きなのー?」
本当に立場が反対になってしまった。
今度は私が質問攻めをされる立場に。
「えと・・・」
羽美にならいいか、
そんな気持ちで私達は恋バナを続けた。
それからお互い、
何だかその事を妙に意識してしまう。
修と羽美が一緒に居ると頑張れ、
って思っちゃうし。
逆の立場だったらそんな視線を感じるし。
話す相手が出来たからか、
前よりも積極的に恋をしているような気がする。
アトリエでも旬と多めに話すようにしたり。
服も旬の好みってなんだろう、って考えてしまったり。
あー・・・なんか久々の恋だからか、
もどかしいような・・・
胸がざわついて鎖骨のあたりが何かムズムズする感じ。
作業も順調に進んでいて、
もうボトムスは完成した。
そんな10月が、そろそろ終わりを迎えようとしている。
「今日超寒いねー」
いつもの朝。
迎えに来たいつものメンバーで学校までの道を歩く。
すると首元に何かジンワリとした温かさを感じた。
「んわ?」
私はびっくりして変な声が口から飛び出た。
「・・・どう?あったかいだろう?」
右横から声がしたと思ってそっちを見る。
するとカイロを持った要路がいた。
「わー、要路カイロずるいー」
「手先を使う作業が多いからね。
かじかんで手が動かない、
なんて事がないようにしているんだ。」
そう言って私にカイロを握らせた。
「ありがたいけど、
ダメだよ要路。」
私は要路にカイロを返す。
「いいんだ。
実は手袋も持っているし。」
ヒラッとポケットから黒い手袋を取り出す。
「だから大丈夫だよ。」
要路はいつものように穏やかな笑みを浮かべた。
「じゃあお言葉に甘えて」
私も要路に笑いかけてカイロに手をすり合わせた。
あったかーい。
「やべぇ、可愛いな・・・。」
そんな聞こえるか聞こえないかくらいの呟き声は、
カイロに気をとられてる私には気付きもしなかった。