その女、最強総長【完】



「凛の浮気相手?」



眉を八の字にして、真剣に言う仁がおかしくてくすっと笑いを溢す。



「俺の事嫌いに…」



トンッと仁の唇に人差し指を置く。



「なわけないでしょ。」


「じゃあなんで浮気したの?」



泣きそうな仁の手を取って、私のお腹に当てた。



「お父さん、僕の名前はセイ。」



ちょっと下手なアフレコ。

仁、意味わかったかなあ。


「へ……?」


「星、じゃなんか可哀想だから北極セイのセイ。」


「………セイ!」



さっきとはうってかわって嬉しそうにセイの名前を呼んだ。



「あっ、動いたかも。」



そう言うと、仁は何度も何度もセイと名前を言った。


< 432 / 470 >

この作品をシェア

pagetop