【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「全く悔しくないわけでもないけど、アイツが何の勝算もなくあんな挑発してくるわけないと思ってたからな。
あの時点でほぼ決まりだと予想はしてたよ」


「はぁ…お前はなんてクールな奴なんだ…!」



椅子にどっしりと座って天井を仰ぎながらため息を吐き出した篠原部長は、ふと思い付いたようにすぐ体を拓海さんの方へ向けた。



「…わかったぞ?
だから突然プレゼンの試作品を変えたんだな?」


「……?」



二人の会話が気になって、あたしはつい手を止めて耳をそばだてていた。


チラリと拓海さんを見やると、何やら意味深な笑みを浮かべている。


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