どうして好きなんだろう
「ちょっ、義人!そんなんじゃ、ないんだよ?謝らなくていいの?」
「謝る?オレが?理央は直の味方ってわけ?」
「そんな、」
ガキみたいなこと言わないでよ、って続けそうになるのをぐっと堪える。
義人の後ろに、花火に興じるみんなから離れ、心配そうにこっちをうかがうゆりちゃんの視線が見えたから。
「義くん…直くんと、どうかしたの?」
「別に。…それより、ほら、花火しようぜ。理央もゆりもこれもって。」
私ともゆりちゃんとも目を合わさない義人に、手近にあった手持ちの花火を数本手に握らされる。