どうして好きなんだろう
それを…壊した原因である人が言う。
もちろん、ゆりちゃんは何も知らないだろうし、悪くない。
でも、義人の気持ちも、直の気持ちも、ゆりちゃんに全然理解されていないのかと思うと…無性に、腹が立った。
「なにも…気付けないの?二人の何を見てきたの?」
そのせいで、抑えた怒りに震える声が出る。
しまった、と思ってゆりちゃんを見ると、予想通りひどく驚いて、ひどく哀しそうな瞳は、今にも雫が流れ落ちそうに揺れている。
「あ、あのっ、ごめん、私関係ないのに…ごめん。」
「っ、理央ちゃんは、」
鮮やかに色を変化させる花火を、手に持ったまま向かい合う。