どうして好きなんだろう
どのくらいこうしていたのか…不意に掛けられた甘い声に、簡単に外される直の両腕。
「あ~!やっと見つけたぁ!図書室で待っててって言ったのに~。…か~えろっ。」
私をチラリと見た後、みせつける様に直の腕に自らの腕を絡めて寄り添う可愛いけれど、派手な化粧の子。
ゆりちゃんとは全然違う。
図書室で待っててって…この子が彼女なの?
「ねぇ、あなたも直の遊び相手?今日は私なんだから、またにしてよね?」
クスクスと笑いながら私のことを上から下まで値踏みするような視線。
直は私と視線を合わせなくて、彼女の腕も振り払わない。
「…直、どうしちゃったの?」
無意識に声が震える。
『毎回違う女といる』義人の言葉を思い出す。