どうして好きなんだろう

足早に校門を通り抜け、通いなれた駅までの道をほぼ駆け足で急ぐ途中、無情にも額に一粒の雨が当たったと思った瞬間、大粒の雨が容赦なく空から落ちてくる。

「あ~、もうちょっとで駅だったのに…。」

あまりのどしゃぶりに走る気力も消えうせて、雨宿りできるところがないか辺りを見回して、ふと公園に屋根のあるベンチがあることを思い出す。

こんなに濡れちゃって、いくら昼間だと言ってもかなり寒い。

急いで屋根の下に避難して、持っていたハンカチで顔や頭を拭うけど、ほんの気休めにしかならない。

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