どうして好きなんだろう
その子達は、バーベキューの煙からも遠ざかった場所で簡易の椅子にそれぞれ座っていて、そこにバーベキューコンロと女の子たちの間を行ったりきたりで忙しそうな男の子たちも見える。
そして…すぐに見つけてしまう後姿。
少し…髪の毛が伸びてる。
よく日焼けしているのは変わらないけれど、他の男の子たちとそう大差ない服装しているのに、なぜか目を引く…。
「お~。みんな揃ってる?」
「おうよ!もう始めてるぜ。あ…彼女?ちわっす。」
一番手前にいた男の子がキャップを取って頭を下げてくれると、その他の子達も次々と声を掛けてくれる。
「あ…こんにちは。用意…ありがとうござ」
「じゃあ乾杯するべ~!」
私の小声の挨拶は遠くにいた男の子に何てことなくかき消される。