どうして好きなんだろう
やっぱり…来ちゃうよね。
幼馴染っていってたもんね。
夏休みに入ってから完全にバイトをお休みしちゃったから、あの後姿さえ見てない。
普通の顔して会えるかな…。どんな顔して何を話せばいいのかな…。
そんなコトを考えているとだんだん緊張してきて、手のひらに汗がじんわり滲むのがわかって思わず繋いだ手を離す。
突然離された手に「ん?」と覗き込まれ、慌てて浴衣の裾がはだけない様に手で押さえる。
「もう、着崩れちゃいそうだから…。」
「あ、ごめん。もう、見えてきたよ。…ほら、あそこ。」
義人が指差す川原を見ると、すでに皆集まっているのではないかと思うくらい色とりどりの浴衣で華やかな女の子たちが見えてきた。