君のコト、さらっていいですか…?
ガラァ!と扉が開いて文が帰ってきた。

そしたらいきなり抱きしめられて。

「ちょ、文?」

「今すぐ愼樹くんに告白して」

「もしや文振られたの?」

友ちゃんが聞く。

「だから言ってるの!」

「全然読み取れないんだけど、」

「このまま見てろなんてやだ、

やだやだやだー!!」

そしたらいきなり泣き出して

もう手がつけられマセン。

「自分に正直になれってことだよ」

友ちゃんに指を指された。


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