あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



人気のない校舎裏。


「あんだよ?」


百合に気に入られやがって爽也め…。


「・・・俺なんで百合に避けられてるわけ?そんな俺に付きまとわれるのが嫌なのか!?
それとも気に触る事でもしたか?分かんねーんだよっ!」


おいおい、マジ切れかよ。
ていうか鈍っ!


こいつ、自分の事になると
鈍いとかっつーやつ?
めんどくせーなもうっ!!


「うっせーな。知るかよそんなの、百合に直接聞けや」


俺に聞くなっつの。


「百合が避けなかったらお前なんかに聞いてないんだよ。なんか知らねーのかよ!?」


まあ、そりゃそーか


「知ってても教えねー」


かなり本気でうぜぇぐれー鈍いよこいつ…


「てめ…殺すぞ!!」

「やってみろや?お前なんかに負けねーんだよ。」


ふん。


「「あぁ!?」」


ちっ、ハモった。


ガサガサ…



「やっと見つけたぜ、爽也。」



ヤバそうなヤンキー女。







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