あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「・・・キャッ・・・」
しまった、声が・・・
「捕まーえた」
下品な声が後ろからする。
「・・・ッッ・・」
ドス、バシ、バタン…
ふーっ、私は手をパンパンと払う。
3人か…つけられてたんだ
ちっ、めんどくせーな…
私のスイッチが入った
「おい!」
ーーー来たか。
「見つかっちゃった!」
ニコッと振り返った。
「度胸あるね。」
また誉められちゃった。
はぁー…
「お前らに誉められても嬉しくねーよ。」
冷めた言い方をした。
「お前みたいな調子乗ってるやつ鳴かせんの久しぶりだなぁ~…」
何、コイツヤバい…
男は舌をペロリ。
「とりあえず…ようこそ、俺達の楽園へ。楽しんでってよ!」
私は、駅裏のある建物に 通される。
「桜井先輩、来ましたよー」
男は声を張り上げる。
「アラ、やっとじゃない?」
女は不敵にニヤリと 笑った。