あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
出た、桜井・・・
つーかマジかよ。
40人はいるぞ、コレ。
しかも、ほぼ男。
マジで来てるよ、コレはヤバい…
ふーっ、よし。
「勇輝はどこ?」
焦った方が負けだな。
「あぁ、あの黒川って奴?知んない。縛りつけたからあのまんまじゃね!?そーいえば学校の倉庫中に置いて来たわ」
ハッハッと笑う。
「騙したの?」
「そんなの騙される方がわりぃぜ。それに、あたしらが今ここで教えなきゃ黒川はずっとあん中にいることになる。親切だろーあたし。心配なら助けに行けよ!」
周りがドッと笑う
最低。
「まっ、行けたらだけど?」
桜井はニヤニヤ…
悔しい…こんなのに引っかかったなんて。
まっ、勇輝は無事そうだし。・・・・いや、違うか・・・それも嘘かも知れない。
向こうの目的によるわな
さて、首謀者はいったい…
「これ仕組んでんの誰?」
私は声を張り上げた
「聞いちゃうの、それ?」
桜井は楽しそうだ。
「楽しみはとって置いたら?」
ふざけやがって…
「調子乗んなよ、ブス」
こうやって、挑発。
「なっ!////てめぇ、泣くだけで終われると思うなよ?」
ふん。
「上等。」
勇輝ならそう言うだろう。
「ナメられたもんだな、あたしらも。ねぇ爽也?」
爽也・・・・・!?
「首謀者はコイツだよ」
桜井はゆっくりと言う。
は?
何言ってるか、意味分かんない。
「ごめんね、百合。俺どうしてもお前が欲しいんだ。」
爽也はフフっと笑った