あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「…っっ!!」


え゛ー爽也舌打ちー?


「なんだよ、爽也ぁ?」


勇輝…


余裕たっぷりです…


「勇輝っ!てめぇには負けねーからなっ!!」



え゛?


「は?」


勇輝も不思議がってる


「何が?」


勇輝は椅子に座った。


「俺のが百合をキュンキュンさせられる。」


「はぁーー!!?」


座った途端

勇輝がガタッと立つ


えと…


爽也さん、


何をおっしゃってるの?


奈美はいつも通り


ハラハラ。


「てめぇがドキドキさせる相手は奈美だろうがよっ!!」


当たり前のことを


勇輝が言った。


でも、爽也は


「あ゛?んな事どーでもいんだよ。とにかくてめぇには負けねぇ!!」


あのー


話がよく見えて来ないん


ですけども…。


衝撃発言を爽也はする


心臓に悪いし…


とにかく意味分かんない


「何言ってんだテメ?」


勇輝もキレてる~…


奈美がこっち側に


歩いてきた。


そりゃ、ショックだし


怒ってるよね?


爽也、許せない。


奈美のピュアな気持ちを


踏みにじってるじゃん!!


さいてー…


「奈…」


私が奈美を


呼びかけたら


奈美は私を睨んだ。


えっ!?何?



「百合に爽くんは譲らないからっ!!」



え゛ぇー!?


そっち?私?


勇輝もぼーぜん。


「いや、ちょい待ち?奈美…」

「行こ。爽くん!」


奈美が爽也を連れて行く


「勇輝、勝負だからなっ!!」


叫んだまま2人は


出て行った。




何だったの?






< 187 / 310 >

この作品をシェア

pagetop