あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「は、俺!?いや…
俺がモテると思う??」
え?質問返しくらった…
「思わない。」
だってコレだよぉ!?
有り得ないもん。
「だろ?俺は基本
そーゆうことに縁が
ないんだよ!」
「そうだろうね…。
失言だから忘れて」
勇輝と梨央ちゃんの
お世辞ってことかぁ。
「おい、今のはちょっと
酷いな!傷つくよ俺っ」
こんなバカ兄貴だしね…
「ちょっとあんたたちー
兄弟でモテてる・
モテてないって!何、
禁断の恋でもしてる訳ー?」
禁断の恋…?
はぁ!?
「「誰がこんなのとっ!」」
あっ、ハモった…
「そりゃそうでしょうね~
冗談よ。早く寝なさいっ」
なんてたちの悪い冗談を…
もぅこんな時間。
「ヤダー、冗談でも
こんなのが彼氏だなんて」
「てめっ!」
お兄ちゃんが私に
襲いかかる。
ヤバいっ!ヤダー
「あははっ、こちょばい!
ヤメてよー…っ…セクハラ」
お兄ちゃんにこちょばされる
「はぁ?何がセクハラじゃ!」
コンッ
「いたっ」
も~。
「ほら、早く寝るぞ」
「…うん」
お母さんの言葉を
思い出し階段を上がる。
「…あー、さっきの
直人とかの話だけどな?」
「ん!?」
「ま、あいつらは確かに
イケメンで外見に
惚れんのも分かんなくは
ねぇけどさ、やっぱ
ヤンキーはだめだ」
私が外見だけで
選ぶわけなぃ…って
え゛っ!?
「お前がいくら好きでも
向こうが好きでも、
ヤンキーは認めねーから」
ちょ、それ問題発言!
何で!?