あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「まぁ直人はイケメン
だよなー。
でも、直人でイケメン
って言うなら…」
お兄ちゃん笑い方
キモい。
なんかニヤケてるし
言わないでおこう…
「実は俺の下にさぁ、
直人の3倍ぐらいの
イケメンがいんだよ!」
「はぁ」
「馬鹿みてぇに強いん
だよ!んで直人に
めちゃ似てる奴でさ。
つか、あれは直人の
方が…
多分お前と同い年
じゃねーかな?高校
は知らねーけど。」
気持ち悪っ!って
叫びたくなるぐらい
顔ニヤケてる……
てか、そんな楽しそうに
妄想してて悪いけど
私その人知ってるから~。
まず同じクラスですし?
「紹介して欲しい?」
なにその笑顔…
「別にいら」
「いやぁ、でもアイツ
モテるしなー
ハンパないぞ?フった数
200人越えとか。
ヤバくね!?まぁ俺が
紹介したらなんとか
なるかもだけどな?」
人の話聞けや!
…というより、こんな
バカ兄貴でさえ
フった数200人越えって
知ってるのに何で
本人は知らないわけ?
ほんと謎!
「百合の性格じゃ、
ダメかもなー??」
まだ言ってるしこの人。
はぁ…。あっそうだ!
「…その人がモテるって
話はもぅいーからさぁ、
ていうかお兄ちゃんって
モテたりするの??
実はめちゃモテたりとか♪」
イヒヒッて笑いながら
聞いてみる。
お兄ちゃんの事だから
モテるんだったら自慢
するハズだもんね~?