やっぱり、好きだ。
「お疲れさまでした。2人とも気をつけて帰って下さいね」
保健室の鍵を閉め、それを教務室に戻さなければならない私は、保健室の前で2人と別れる事にした。
2人に手を振り、さっさと教務室の鍵ボックスに鍵を返却すると、速やかに学校を出た。
駐輪場に行き、自転車に跨りペダルに脚を乗せていざ帰宅。
『みんな、シュークリーム喜んでくれるといいな』なんて考えながら軽快に自転車を漕ぐ。
・・・あれ?? 青山くんの教え子って去年の卒業生って言ってたよね??
ブレーキをかけ、地面に足を着くと、方向転換。青山くんたちが毎日使っているバス停に向かった。
青山くん、今日飲み会だからバス使わないかもなー。とも過ぎったけれど、とりあえず急いで自転車を立ち漕ぎした。
少し走ると、バス停とは違う方向を歩く青山くんを発見。
「青山先生!!」
大声で名前を呼ぶと、
「サヤ子?? どうした??」
青山くんが少しビックリして振り返り立ち止まった。
「青山先生の教え子さんたちって、まだ未成年じゃないですか?? バレたらヤバくないですか??」
青山くんの傍まで急ぎ、自転車を止める。